【マネージャーインタビュー】マニュアルゼロから体系的に学んだ”マネジメントの極意”
ベンチャー・大手関係なく、会社を成長させていくにあたり必要不可欠となる”マネジメント”。
当社でも新卒研修やエンジニア研修などの研修を行ったり、リアルな組織状況を把握することができる「モチベーションクラウド」を導入するなど、あらゆる観点からマネジメントを行っています。
とはいえ、客観的に見るとやはり「ベンチャーは社員へのフォローが手薄なのではないか?」「プレイング要素の厚いマネージャーが多いと思うけど、ちゃんとマネジメントできてるの?」など、不安もあるかと思います。
そこで本ブログでは、現在ベンチャー企業のマネージャー向けスクール&コミュニティ・Emoで体系的にマネジメントについて学ばれている渡邊さんにインタビューしました。
”女性のキャリア”から広がった新たな可能性
女性のキャリアについてどういった関心を持たれていますか?
女性社会活躍に興味があり、今はそれを推進できるような仕組みやロールモデルを作っていきたいという目標があります…!というのも、前職は女性マネージャーが多く活躍しており、年々自分自身も「どのようにしてキャリアを積んでいくべきか」
と考えることが多くなってきたんですよね。
それもあって、コーチングについて体系的に学びたいと思うようになりましたね。
キャリアが明確に描きづらい中で、自分の武器としてマネジメント以外にも強固な軸を作っておかないといけないと思ったからです。
マネジメントとコーチングって通ずる部分が多くありそうですよね。実際に学んでみて、考え方や伝え方に対して変わったことってありますか?
すごく変わりました!できない時もありますが、傾聴することを意識的にできるようになったと思います。
マネージャーって誰かに何かをお願いすることがたくさんあると思うのですが、振り返ってみると押し付けばかりになっていた……ということって結構あるんじゃないかなと思っていて。こちらからお願いするだけではなく、相手の話を聴いて認識の相違をなくすことは大事だと学びました。
コーチングを学んでみて、コミュニケーションの引き出しが増えたと思います。一人一人に合ったコミュニケーションをとれるようになっていきたいです……!
成長意欲を後押ししたキッカケは「上司のマネジメント」
ログリーに「マネージャーになりたい」という思いを持って入社されたということで、そもそもとして仕事に対して非常にポジティブなことが印象的です。具体的なエピソードがあれば教えていただけますか?
前職には営業として入社して、新規営業や内勤営業、営業事務など様々な営業ポジションを経験させていただいたのですが、うまくいかないことも多くありました。
でも、ある上司との出会いによって、なんにもできなくてあんなにも怒られてばかりいた自分にも”できるようになることがある”ということを知りました。
成長するとできることや周りからの期待が増え、それに応えたいとがむちゃらに頑張っている内に、複数回MVPをいただくなど目に見える形で評価してもらえるようになりました。それにより、こんな自分でもできるんだ!と自信がつき、仕事が楽しくなりましたね。
その上司の方は、他の方とはどのような違いがあったのでしょうか?
当時はわからなかったのですが、今思うと「一人一人に合ったコミュニケーション」だったのかなと思います。
私は特に”勇気づけ”にとても助けてもらっていました。当時はできることが少なく、自信がなかったんですよね。でも、成長するきっかけを作ってくれてできることが増えてくると、あとはどんどん背中を押してくださるという感じで。
「愛花ちゃんならできる!」という魔法の言葉で、ありがたいことにお仕事がたくさん増えていきました(笑)
まさに自分がそうでしたが、仕事が楽しいって思えないと、一日の3分の1は楽しくない時間で終わってしまう。一方で、仕事が楽しいと思えると、なんだか一日の満足度が高くなったような気がする。そうすると、仕事が楽しいって思えるようになった方が楽しい人生が送れそうだなと考えるようになりました。
前職の上司のように、”楽しくない”を”楽しい”に変えるキッカケを渡せる、そんなマネージャーになりたいと思い続けています。
マネージャーになる=昇進するためには、結果を出すことが大前提
マネージャーになりたいという思いを掲げてログリーに入社されて叶えられているわけですが、そこに向けてコミットしたことや、なぜ達成できたのかご自身で俯瞰されている部分ってありますか?
他の人がやっていないことをやるというのは大きかったのかなと思います。当時のグループは営業メンバーのみで構成されており、営業以外のことについてはまだあまり着手できていない状態でした。そこで、業務フローの可視化やマニュアル作成、請求業務の工数削減など、仕組みを”整える”ことを中心に推進したことにより、結果として会社にとって新しい何かを”生み出す”ことを評価いただけたのではないかと思います。
且つ、自分のやりたいことを何度も同じ言葉でことあるごとに誰かに公言していましたね。「メンバーの成長をサポートして仕事を楽しいと思ってもらいたい」という熱意が自分の行動としても現れていたのかもしれません。
マネジメント、”学び”と”活かし”は全くの別物
実際にマネジメントを体系的に学んでみて、いかがですか?
いやーたくさんありますね……!
KPIの構築・設計やヒューマンマネジメントなど、思い返してみると、これまでは誰かがやっていたことをなんとなく真似していただけで、理解しきれていなかったんだなと痛感しました。
体系的に学ぶことによって、自分に対してこれまでの行動の答え合わせができたり、さらにブラッシュアップして気付きを得られるようなことが非常に多いですね。ブレない軸ができた気がします。
型に当てはめるときに、そもそも当てはめるベースのものがなかったり、周りを巻き込みきれなかったり、一人でできないことがたくさんありました。
とりあえずやってみる精神でとにかく実行することを意識してやってみましたが、完璧を求めるとどんどんハードルが上がり、実行しづらい状態になって、理解できないまま放置してしまう思考停止状態になってしまい……。
このときに気付いたんです。何かをやる時って、やる理由,やる背景をしっかり腹落ちさせないまま”やらされ業務”になり手が止まってしまうのではないかと。なので、考え方,目的,背景をしっかり理解することってとても重要だなとより一層思えるようになりました。
背景からしっかり伝えないと、理解してもらえない、動いてもらえないことって結構ありますね。巻き込むって、想像以上に難しいですよね……。そんな渡邊さんが考えるマネジメントって、なんですか?
そうなんですよね。一人でやる方が全然楽だなって思いました(笑)誰かを巻き込みながら進めないといけないことってたくさんあるけれど、乗り越えないといけない壁もたくさん出てきますね……。
「チームで成果を出すこと」という認識です。少し言い方を変えると、「プロジェクトや戦略を推進していく、なくてはならない考え方」という捉え方もしています。
成果の出し方においては、答えがあるようでないものだからこそ、楽しい!と思います。各マネージャーのそれぞれのやり方や色があるのも魅力的で、 日々発見と学びがあり、自己成長につながってるかもしれません。
つらいときもしんどいときもそりゃあります。でも、マネージャーになってからの方が楽しいと思うことが圧倒的に多いんですよね。
それは、会社の中でも経営メンバーに近い存在だからこそ経営者の考え方を知りやすいというのもありますし、マネージャーは経営メンバーと部下を繋ぐポジションでもあるので、繋げるためには自分がちゃんと理解していないと発信できないから、学ぶことがものすごく多いんです。
全員が理解できる言葉で説明することで誰かのエンジンになったり、そこから物事が動き始めてドライブをかけていけるような感覚を持てることも魅力です。
マネージャーを目指して入社して、実際にマネージャーになり、マネジメントについて体系的に学んだ渡邊さんの今後の展望はなんでしょうか?
マネージャーというものをもっと知ってほしい、と思っています。
マネージャーってこういうことをやるんだよ、こういうポジションなんだよと、総合して”楽しさ”を知ってほしいというのは、ずっと思っていることではありますね。
冒頭でもお話したように、特に女性の場合、結婚や出産をはじめ、考えないといけないことがたくさんあって、不安や悩みが多くなりがちですが、制限を気にせずやりたいことを実現できる環境がもっとあったらいいなと思ってます。。特にログリーは女性メンバーも多い中で、この先のキャリアとか想像しづらいのではないかなと……なので、どんな人であっても活躍できる会社づくりに寄与していきたいです。
僭越ながら、会社のロールモデルを増やせるよう、これからも精進していきます!
lift事業部 セントラルチーム 副部長
渡邊 愛花
成長のサポートや仕組み作りが好きなアラサーです!週末は、Yogiboの上で撮り溜めたドラマとアニメを見るのが至福の時です。
▼経歴
外資系のベンチャー企業に新卒入社。営業、営業サポート、カスタマーサポートのSVなどを経験。
女性社会活躍に興味があり、コーチングやメンタリングを勉強中。BCMA認定キャリアメンター®取得。